呼吸器センター概要
呼吸器センターは1998年の浦添総合病院でのセンター構想に基き他センターとともに設立されたものであります。内科、外科の垣根を取り除き患者さんに専門的で円滑な医療を実践しようとの主旨で活動を開始してきました。
肺癌に対する診療を考えると診断分野では内科医が関わることが多く、手術の適応については当初から外科医との意見交換が出来、また術前、術後の呼吸理学療法士による評価など専門分野を生かしながらスムーズに関わっていくことが可能となっています。
1999年から2004年までの6年間に毎年500名以上の入院患者があります。
図1に各年毎で月別の入院患者数を示しましたが冬季の1月から3月まで
多くインフルエンザの流行などでも入院数が増加します。
平均年齢は63歳ですが図2に示したように2003年、2004年より70代以上で50%以上を示すように高齢者の入院比率が社会状況を反映してか高くなってきています。
入院方法の変化を図3に示しましたが浦添総合病院は地域医療支援病院であり当センターも地域からの紹介で入院となる比率が高くなってきています。
図4に過去6年間の入院患者の呼吸器疾患別を示しましたが肺炎、気管支喘息が多くを占めることは変わりませんが肺癌、COPD、誤嚥性肺炎が増加傾向です。
平均在院日数 は15日前後で病院全体より長い傾向です(図5)。人工呼吸管理や高齢者比率の増加によるものと思います。
今回は残念ながら亡くなられた患者の基礎疾患を図6に示しました。年間死亡数は20例から40例です。
99年は肺癌を中心とした悪性腫瘍やCOPD、肺炎が多かったのですが最近は肺炎(誤嚥性肺炎)による死亡が増加傾向です。
当院の呼吸器センターの特徴としては肺癌手術やCOPDへのでの呼吸訓練など在宅に向けて呼吸療法士、呼吸理学療法士らの力を借りて実施している。
コメデイカルや家族の力を結集して在宅人工呼吸を実施した患者さんもいる。また局所麻酔下胸腔鏡も50例に実施して胸膜疾患の診断に役立っています。
肺は外界に開かれた臓器であり環境要因(例えば喫煙)等で影響を受けます。各個人により環境要因は多彩でありまたそれに対する反応も様々と考えられます。
長い年月を経て痛めつけられた肺を元に戻すことは現代医学の力でも困難であり肺の病気は長期戦を強いられることが多いと思いますが、当センターでは下記の理念を掲げて患者、地域住民、地域医療施設と協同で医療を行って生きたいと考えています。
呼吸器センターの目標
当センターは呼吸器疾患に関する専門家が集合し地域医療として呼吸器疾患の診断、治療、ケア、社会的啓蒙に貢献する。
| 具体的目標として | 人員(現状) |
| 1.地域の患者、医療関係者への身近な情報の供給 | 呼吸器専門医師 2人(内科1名、外科1名) |
| 2.データーに基ずく診療と啓蒙活動 | 呼吸器専門看護士 1人 |
| 3.在宅医療の手助けから救急医療までの地域医療に貢献 | 呼吸理学療法士 1人 |





