臨床工学技士とは
臨床工学技士とは、1987年に制度ができ、厚生労働大臣の免許を受けて、医師の指示の下に生命維持管理装置の操作および、保守点検を行うことを業としています。
生命維持管理装置とは、循環、呼吸、代謝を代行する装置のことで、人工心肺、補助循環装置、人工ペースメーカ、人工呼吸器、人工腎臓などがあります。
保守点検では、生命維持管理装置のみならず、院内の幅広い医療機器(例えば、心電図モニタ、輸液ポンプ、シリンジポンプ、保育器など)の点検を行っています。
また、一部のME機器におきましては修理を行い、修理に伴う技術を習得するとともに、中央管理を手がけております。
業務内容
● 臨床工学技士の業務
私たちME科では、人工心肺業務、心臓カテーテル室業務、透析室業務、ME機器中央管理業務を医師、看護師、及び他のコメディカルスタッフと協力し、常に連携をとり患者様により安全で安心した医療を提供できるよう努力しております。
定員13人、現在数は9人にて幅広い業務を行っております。
● 人工心肺業務
心臓外科手術の場合、開胸下で一時的に心臓を停止させる必要な場合があります。それは、心臓の全身に血液を送るというポンプ作用と肺におけるガス交換作用を代行しなければならなくなります。そのための人工心肺を用いて各臓器の血流を維持させると同時に肺機能である血液のガス交換を行います。 私たちは、人工心肺装置の準備・回路の組立・充填・操作・保守点検を行っています。操作する臨床工学技士に患者さんの命が直接関わってくるため、細心の注意を払わなければなりません。 また、心筋保護液の注入のための操作や、代謝を調節するための体温調節、手術によって生じる術野側での出血の回収による自己血回収装置などの操作を行います。
●補助循環
補助循環では、心臓や肺の機能が低下している患者さんに対し、一時的にIABP(大動脈内バルーンパンピング)や、PCPS(経皮的心肺補助)などの運転、操作を行っています。 手術室にて心臓外科手術時や心臓カテーテル室での待機、また、緊急時への対応などを行っております。
● 心臓カテーテル室業務


心臓カテーテル室は2室あり、検査としてCAG(冠動脈造影)、LVG(左室造影)、EPS(心臓電気生理学的検査)などの情報を得ることがでます。 治療としてはPCI(冠動脈インターベーション)をおこなっています。 ME科の業務としては、どのカテーテルを使用したか、どの部位を治療したかなどのデータ処理、レポート作成及び、IABP、PCPS、ペースメーカー、IVVS等のME科機器の操作、管理を行っています。
また、ポリグラフ、血管内エコー、EPSでの刺激装置などの操作を行っています。
体内式ペースメーカの植え込み時の閾値測定及び記録、データの管理も行っており、外来では、各社の体内式ペースメーカのプログラマーによる閾値測定、設定の適正化などを行っております。
● 透析室業務
透析室は、22台の透析監視装置が稼動中です。そのうち3台が個人用透析機器であり、その個人機にて2階病棟(ICU、ER)の出張透析を行っています。 また、血液透析以外にも、血液濾過透析、持続的血液濾過透析、アフェレーシス療法、AFBFを行っています。 ME科の業務として、消耗品の在庫管理、透析膜の選定、回路のセッティング、透析開始介助トラベルシューティング・コメディカルへの勉強会などを行っています。
●ME機器管理


医療機器は日々進歩しており、それらの医療機器を設備の支援なしに臨床応用に際し、適正かつ安全に運用していくことはできません。そのため、機器管理は設備類(電気的設備、ガス配管設備)などから考え、医療機器を保守管理しなければなりません。 実際に、人工呼吸器のチェック・麻酔器の終業点検・除細動器や、シリンジポンプ、輸液ポンプなどの院内で修理可能な機器に関しては、積極的に修理を行っています。
安全管理業務としての、機器購入時の評価(機種選定)、受け入れ試験、看護師などへの安全教育、保守点検および台帳管理などを行っています。
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