平成30年度 浦添総合 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 50 152 235 291 639 980 1,752 1,978 1,890 562

平成30年度に当院を退院された患者さんの年齢階級別患者数です。当院は地域医療支援病院であり、地域の中核病院として、幅広い年齢層の患者さんに医療を提供しておりますが、平成30年度の退院患者数8,529人の72.5%を60歳以上の患者さんで占めており、高齢者の入院が多い傾向があります。10歳未満、10代の若年層は骨折など整形外科的な手術が必要となる患者さんが多い傾向となっております。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 80 14.39 20.92 11.25% 82.29
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 44 12.73 12.58 11.36% 82.59
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 27 14.00 19.01 3.70% 84.78
080010xxxx0xxx 膿皮症 23 12.87 12.51 8.70% 65.96
0400801499×002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 18 11.11 15.17 5.56% 82.33

当科に入院される患者様の多くは、近隣の老健施設や高齢者福祉施設に入居されている方や、御家庭で介護を受けている高齢者の方ですが、中には嚥下能力を含め全身状態が良好でない方も多くいます。そのような方が入院された場合は、家族のみならず施設職員やケアマネジャーを含めた患者様に係る皆さまに、入院後3~5日以内に面談して治療計画、退院予定を説明し同意を頂いているため、速やかな退院が可能となっております。当科における感染症加療は、多剤耐性菌を考慮しつつもグラム染色や臨床経過に留意し、できるだけ狭い抗菌スペクトラムの抗生剤を使用し、また抗生剤の使用期間も必要最小限としております。感染症加療に外科的加療が必要な場合(尿路結石の砕石術、喀痰排出困難時の気管切開等)は、速やかに外科に依頼しております。感染症の中でも最重症な感染症の一つである敗血症は、起因菌に対しては原因を突き止め、合わせて全身管理にも重点をおきながら感染症の原因をつきとめ合わせて加療しております。個室隔離されることの多いインフルエンザ加療は、抗ウイルス薬を使用しながらADLの低下を起こさないように早期よりリハビリを行い治療終了後の速やかな退院ができるようにしています。本年度より部員も増えたことにより、よりきめ細かい医療を提供します。


循環器内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術処置1-なし、1,2あり 手術処置2なし 定義副傷病名なし 255 3.10 4.47 0.00% 71.20
050130xx99000x 心不全 99 17.78 17.66 11.11% 84.69
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 80 4.60 5.15 0.00% 63.50
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術処置1-なし、1,2あり 手術処置2-3あり 定義副傷病名なし 76 2.68 3.01 3.95% 68.87
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術処置1-2あり 手術処置2なし 定義副傷病名なし 72 2.33 3.15 0.00% 68.56

当科は、生活習慣病により生じた狭心症といった虚血心疾患に対するカテーテル治療(経皮的冠動脈形成術)が多くを占めております。次に高齢化に伴う心不全入院が多くなっております。また近年、心房細動に代表される頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーション(経皮的カテーテル心筋焼灼術)も増えつつあります。紹介患者さんが増えているため、疾患数が全体的に増えております。


心臓血管外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術処置1なし 手術処置2-1あり 定義副傷病名なし 24.00
050050xx0111xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 26.73
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 8.75
050080xx0111xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術処置1-1あり 手術処置2-1あり 37.34
050161xx9901xx 解離性大動脈瘤 22.66

当科は心臓・大動脈疾患に対して外科治療を行う診療科です。近年、弁膜症の中でも大動脈弁疾患が増えています。高齢化社会を反映してか特に高齢者の大動脈弁疾患に対する手術が増えてきました。また、狭心症に対しての冠動脈バイパス術を行った症例も多く、次いで集中治療や緊急手術を要する急性大動脈解離、閉塞性動脈硬化症に対する手術症例が増えています。また透析治療が必要な慢性腎不全症例に対する内シャント造設術も行っています。入院期間に関しては、高齢者が多く、また、不安なく自宅へ帰す事を第一としている事から、長めではありますが退院後の合併症や再入院などもほとんどありません。


腎臓内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 12.05
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術処置2-1あり 35.72
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 21.40
110280xx97x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 その他の手術あり 手術処置2なし 定義副傷病名なし 16.27
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-1あり 定義副傷病名なし 14.21

健診にてタンパク尿、血尿の異常を指摘された方や、eGFR(おおよその腎機能を示す指標)低下を指摘された方の二次健診。近隣の医院クリニックの先生方から、急な発熱(尿路感染)やタンパク尿が持続している方や、タンパク尿が増えてきた方などが当診療科へご紹介をいただいております。尿路感染の治療や、各患者さんの腎機能(ステージ)に合わせた食事生活指導や内服薬の調整を行っております。タンパク尿(3+)~(4+)などのネフローゼ症候群が疑われる症例については、「腎生検」による詳細な診断や、病状に合わせた適切な治療を行っております。


呼吸器内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 53 3.58 3.43 5.66% 71.28
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 38 19.16 20.92 10.53% 82.45
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 28 8.00 13.63 0.00% 77.57
040100xxxxx00x 喘息 21 5.90 6.62 0.00% 60.57
0400800499x00x 肺炎等(市中肺炎以外かつ75歳以上) 18 11.22 18.59 22.22% 83.11

2017年度はがんにより37万人が亡くなっており、死亡原因のトップにとなっています。中でも肺がんが最多です。(男性で1位、女性では大腸がんに続き2位) 2020年新規がん患者推計によると、肺がんの新患数が男性で9万1千人女性で3万4千人と予測されています。呼吸器内科では、肺がんの6割を占めるとされる手術不能肺がん治療に対し、遺伝子解析を活用した免疫治療(PD-1・PD-L1阻害薬)や分子標的治療(EGFR遺伝子変異、ALK融合遺伝子、ROS1癒合遺伝子、BRAF変異)を取り入れ、従来の化学療法や放射線療法と免疫治療を組み合わせて活用し治療成績を上げています。肺気腫や間質性肺炎や喘息といった呼吸器疾患の患者さんや、呼吸不全に陥った肺炎、心不全、肺塞栓へ最適な抗菌薬の選択、循環動態の維持、呼吸管理を行い、迅速な回復を支援しています。重症喘息患者さんへは、抗体薬(IgE, 好酸球へのIL-5やその受容体抗体、IL-4・IL-13抗体)や気管支温熱療法を病態に合わせ治療しています。
高齢化に伴い誰もが直面しうる食べる機能の衰えからくる誤嚥性肺炎に対して、嚥下機能を評価し、気道を管理し、適合する抗菌薬とリハビリテーションにて身体機能を低下させないよう復帰できるようプログラムを組んでいます。感染症の分野で最も怖いとされる敗血症へ迅速に対応し、多臓器不全や急性呼吸窮迫症候群への移行を阻止し救命できるように備えております。
喫煙による肺気腫患者さんの息苦しさへも、吸入療法やステロイド剤により迅速に対応し、呼吸苦に対し、適合した吸入薬を導入し外来治療へ繋げています。また禁煙外来によるニコチン依存からの離脱支援にも努めています。


呼吸器外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術処置2なし 51 11.16 11.87 0.00% 69.55
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1あり 手術処置2なし 41 2.32 3.43 0.00% 70.41
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-4あり 定義副傷病名なし 20 5.85 10.00 0.00% 70.80
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし 17 9.06 14.58 35.29% 75.53
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 15 15.00 9.58 0.00% 71.07

呼吸器外科では、肺癌や食道癌をはじめとした胸部悪性腫瘍手術を主に行っています。また、気胸や膿胸などの良性疾患の手術も行っています。手術だけでなく、肺癌や食道癌の薬物治療や呼吸器内視鏡による治療も担当しています。手術や薬物治療を行う患者さんは年々増加傾向にあります。


消化器内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 101 10.10 10.08 3.96% 69.45
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 74 2.24 2.67 0.00% 62.55
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 72 5.6 7.75 0.00% 59.90
060350xx99x00x 急性膵炎 39 7.95 11.23 0.00% 48.05
060360xx01x0xx 慢性膵炎(膵嚢胞を含む。) 35 5.77 7.69 2.86% 66.91

本県の特徴として高齢化、肥満や飲酒等による生活習慣関連の疾患が増加していること、脳血管障害の増加に伴う抗血栓薬に起因する消化管出血が多くみられます。
消化管疾患では憩室炎、憩室出血、消化性潰瘍や食道胃静脈瘤等による消化管出血、胆膵疾患では胆管結石に伴う急性胆管炎、胆管がんや膵がんに伴う悪性胆道狭窄、急性胆管炎が多く、肝疾患ではアルコール性肝障害、肝硬変が上位を占めています。また、難病指定となっている炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)も増加しており、新規薬剤による治療導入を行い、小腸疾患に対しては小腸カプセル内視鏡検査も積極的に行っています。


外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 78 6.18 6.52 0.00% 59.54
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 60 6.77 4.96 0.00% 67.05
060340xx99x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 52 8.27 9.81 0.00% 71.50
060150xx03xxxx 虫垂炎 41 4.32 5.49 0.00% 35.34
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 40 9.63 7.30 5.00% 58.28

当院は三次救急医療機関なので緊急手術が多く、特に胆嚢炎、虫垂炎が多いのが特徴です。胆嚢炎は、診療ガイドラインでも推奨されている早期手術を積極的に取り入れて治療期間をできるだけ短くするように努めています。また、 胆石症、肝がん、胆道がん、膵がん、大腸がんが多いのも特徴です。これらの疾患に対しては当科と消化器内科が連携して当たり、最良の治療を提供できるような体制を構築しています。


乳腺外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術処置2なし 60 5.20 6.23 0.00% 59.07
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術処置2なし 46 7.83 10.59 2.17% 62.26
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 11 4.18 4.02 0.00% 50.27
090010xx01x3xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術処置2-3あり 16.24
090010xx02x3xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術処置2-3あり 8.92

乳腺外科では乳がんの治療が大半を占めますが、乳腺良性腫瘍、乳腺炎、陥没乳頭などの良性疾患も含め乳腺疾患全般を取り扱っています。乳がんの治療では安心、安全な治療を提供するために多職種のスタッフによるチーム医療で診療を行っています。また術後早期からのリハビリ、メディカルソーシャルワーカーとの密な連携等により、患者さんが早期に在宅復帰、社会復帰できる様、常に心がけています。また患者さんとのコミュニケーションやメンタルケアにも配慮し、短い在院日数で患者満足度の高い診療の提供を目指しています。


整形外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 241 15.79 24.26 6.64% 74.94
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 165 23.95 26.30 70.91% 80.24
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 49 21.57 19.61 61.22% 80.08
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折 33 4.61 6.07 0.00% 52
160760xx97xxxx 前腕の骨折 30 3.20 5.68 3.33% 26.93

当院の整形外科の特徴としては、高齢化社会も反映し、膝の軟骨がすり減っていく事で疼痛を生じる変形性膝関節症の方が多く近隣医療施設、離島から紹介され来院しております。その他変形性股関節症、肩腱板損傷も加齢による退行変性疾患として多くなっております。
また、救命救急センターを有し、骨折などの整形一般外傷に対しても24時間オンコール体制をとって対応しており、四肢、脊椎の骨折等の外傷が非常に多く、中でも高齢の転倒で発生する大腿骨頚部・転子部骨折の搬送が多く、更に3次救急の交通事故や転落外傷等の高エネルギー外傷に対する治療も行っております。
また、近隣の医療施設、スポーツ指導者からスポーツ外傷の患者様を紹介いただき治療にあたっております。


眼科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100140xx99x00x 甲状腺機能亢進症 10.34
020400xx99xxxx 眼、付属器の障害 13.67
020130xxxxxxxx 原田病 16.04

当院眼科は緊急を要する症例を除き、原則入院加療は行っていないため、入院件数は上記のごとく、ごく少数となっています。
現在は外来診療および日帰り白内障手術に力を入れています。


耳鼻咽喉科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 41 4.83 5.43 0.00% 34.05
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 21 4.81 7.04 0.00% 46.48
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 18 9.61 7.89 0.00% 29.11
030400xx99xxxx 前庭機能障害 16 3.81 5.10 0.00% 59.56
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 14 5.57 7.37 0.00% 46.43

耳鼻咽喉科で多い入院疾患は、扁桃周囲膿瘍など、のどの炎症性疾患です。発熱、咽頭痛、食事困難があり、増悪すると息苦しくなり呼吸が困難になることもある怖い疾患です。そのため、重症の方は入院加療が必要となります。入院期間は4~5日程度となっていますが、膿瘍形成を行っている場合などは、1週間前後の点滴加療が必要な場合もあります。扁桃炎を繰り返す患者さんに対して、扁桃腺を摘出する手術も多く行っています。
2番目に多いのは、慢性副鼻腔炎、いわゆる蓄膿症です。これは内服治療で改善が得られない手術目的の方です。症状としては、鼻汁、鼻閉、頭痛、嗅覚障害などがあります。手術を含め、平均5日での退院が可能です。上記症状でお困りの方は、かかりつけの耳鼻科医に手術加療についてご相談されてください。
その他、難聴、めまい、中耳炎などの耳疾患、アレルギー性鼻炎などの鼻疾患、また、のど、音声、嚥下、唾液腺など頭頸部疾患各種に対応しております。


形成外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070230xx01xxxx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 22 4.05 5.37 0.00% 29.64
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 15 2.47 3.15 0.00% 76.93
080010xxxx0xxx 膿皮症 10 11.30 12.51 0.00% 51.2
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 4.86
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 8.16

形成外科は体表面の形態異常を取り扱う診療科で、当院では顔面外傷(皮膚軟部組織損傷・顔面骨骨折)、眼瞼下垂症などの加齢性疾患、糖尿病性足潰瘍などの治療を受ける患者様が増加しております。患者様になるべく負担が少なく、早期に退院できるように努めております。


神経内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010230xx99x00x てんかん 24 8.25 7.28 4.17% 54.46
010130xx99x4xx 重症筋無力症 18 12.00 17.57 0.00% 64.67
010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 14 14.36 16.18 28.57% 74.64
010061xxxxx0xx 一過性脳虚血発作 13 5.38 6.24 0.00% 60.46
010160xx99x00x パーキンソン病 17.67

平成28年4月から診療開始しており、診療科の性質上患者様は現在も増加傾向にあります。今後とも地域医療に貢献していく所存です。何卒宜しくお願いします。


脳神経外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 60 15.72 16.18 26.67% 66.12
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 46 16.57 18.72 41.30% 67.24
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 41 2.22 2.79 0.00% 72.44
010200xx01x00x 水頭症 水頭症手術 脳室穿破術(神経内視鏡手術によるもの)等 手術処置2なし 定義副傷病名なし 34 15.09 20.18 17.65% 78.82
010200xx99x00x 水頭症 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 33 4.09 7.07 6.06% 77.42

当院は脳血管・脊髄センターとして、脳卒中は脳神経外科と神経内科が協力してオンコール体制を作って診療しています。脳梗塞に対しては来院から4.5時間以内の患者に速やかにt-PAが使用できる体制を構築しており、さらに主幹動脈閉塞例に対しても適応を厳密に判断しながら積極的に血管内手術(経皮的血栓回収術)を行っています。当院は脳血管内治療専門医が2名おり、他院からの未破裂脳動脈瘤の患者の紹介も多く、術前検査や術後検査の患者数も多いことも特徴です。また、最近は治る認知症といわれている特発性正常圧水頭症に対しても積極的にタップテストなどを行い、他施設からの紹介も増加しています。脊椎・脊髄疾患に関しては、顕微鏡手術や内視鏡手術を導入し、ナビゲーションや術中CT、さらに神経モニタリングを導入し、より正確に安全な手術ができる体制を整えています。


救急医学科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 61 12.61 20.92 4.92% 81.11
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 49 10.22 12.58 6.12% 72.59
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 35 8.03 10.03 8.57% 66.66
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 32 23.69 19.01 12.50% 81.06
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 31 7.26 7.35 9.68% 55.97

当院は救命救急センターを有する三次救急病院であり、救急外来においても、24時間体制で救急医が診察にあたり、様々な疾患の患者様を受け入れています。その中でも、高齢者の搬入は増加傾向にあります。疾患別に見ると、誤嚥性肺炎が最多となっており、入院加療を要しています。また病態が多岐にわたる疾患、敗血症など重症感染症も増加傾向にあります。その他には、外傷症例特に頭蓋・頭蓋内損傷やてんかんも占める割合が高くなっています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 14 28 1 6,7,8
大腸癌 12 21 71 56 33 2 8
乳癌 57 31 1 6,7,8
肺癌 53 14 38 59 32 1 6,7,8
肝癌 16 16 2 6

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌を5大癌といいます。患者数は集計期間内の延べ退院患者数です。Stage分類はUICC及び癌取扱い規約で行っています。初発とは初めて診断された患者数及び治療中の患者数、再発とは再発診断された患者数及び再発治療中の患者数を表しています。胃癌はStageⅠ、Ⅳが多い傾向にありました。StageIでは内視鏡的切除術、腹腔鏡下胃切除術が中心です。大腸癌はStageIでは内視鏡的切除術、腹腔鏡下手術が中心です。StageⅡ~Ⅲは、手術療法が中心で、近年は腹腔鏡下手術が中心となっています。StageⅣは原発巣切除、転移巣切除と化学療法の組み合わせで治療する集学的治療が行われています。乳癌は手術療法が主体となるStageⅠが最も多く、StageⅣは化学療法のための入院が多くなっています。肺癌は全StageⅣで増加傾向であり、StageⅡ、Ⅲは手術や化学療法などを含めた集学的治療を行ってます。手術療法に関してはそのほとんどは胸腔鏡手術です。肝臓癌は比較的早期のStageI, Ⅱが約40%にみられ、外科的切除やラジオ波焼灼療法を中心に行っています。比較的進行した患者さんには分子標的薬や肝動脈塞栓化学療法も積極的に行っています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 13 8.31 58.38
中等症 141 11.5 77.37
重症 21 16.33 83.52
超重症 19 28.42 79.32
不明

通常の成人肺炎では、高齢で脱水がひどく酸素や意識が下がるほど重症と判定されます。高齢者ほど重症化しやすく、そのため長く入院が必要となる傾向を示します。適確な薬を必要とされる期間使用し、併存疾患(糖尿病、高血圧、心不全、喘息、肺気腫等)の治療を丁寧に行うとともに、早期よりリハビリ介入し身体機能の回復を図り、より早く退院できるようにしています。しかしながら高齢者が陥りやすい重症肺炎により、再燃をくり返し入院期間が長引いたり日常の活動度が低下したりしています。介護を要する状態から快適に早期に元の状態に戻れるよう回復期リハビリ病院や施設、有床診療所をスムーズに活用できるよう配慮し、リハビリ及びケアを継続いただいております。また、肺炎予防のため、肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンの予防接種の有無を確認し促しています。

脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 202 19.32 72.64 29.39%
その他 26 32.12 73.69 3.95%

当院は救急救命センターを有しており、脳卒中の患者の入院が多く、その中でも最も多いのが脳梗塞です。脳梗塞に対しては、来院から4.5時間以内の患者に関してt-PAが使用できる急性期の体制を救急集中治療部と協同して構築しており、毎年20~30件の症例に対して施行しています。また当院は脳血管内治療専門医が2人おり、近年はt-PA後の血管内治療による血栓回収術も多職種が連携して速やかに行っています。その後の回復期リハビリに至るまでの急性期のリハビリも積極的に行っています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術
K0011 皮膚切開術(長径10センチメートル未満)
K0811 人工骨頭挿入術(股)
K386 気管切開術
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術

当科における外科的併診のもっとも多いのは、重症な敗血症に発展しやすい複雑性尿感染であり、診断後は速やかに他院泌尿器科と連携して閉塞起点の解除を行うようにしています。当科で気管切開が必要な疾患は、(1)脳疾患にもとずく反回神経麻痺(声帯麻痺)の方、(2)喀痰多量のために気道管理が困難な方があげられます。特に声帯麻痺のある方は、速やかに気道確保を行わないと窒息に至るため、気管内挿管等で気道確保をしつつ御家族に積極的面談を行い、気管切開術目的等で外科に依頼しております。入院当初は、内科疾患として入院したが病因の検索の結果で外科的疾患が疑われる場合も、可及的速やかに外科に依頼しております。当科は一般外科・ 呼吸器外科・心臓血管外科・整形外科・脳神経外科・脊椎外科・乳腺外科・形成外科・眼科・耳鼻咽喉科・口腔外科・泌尿器科等の外科各科と連携を取り、診療を行っています。


循環器内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 208 1.38 2.55 0.96% 70.15
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 120 1.83 4.35 0.83% 67.78
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 116 1.48 8.96 13.79% 74.80
K5462 経皮的冠動脈形成術(不安定狭心症) 70 0.01 6.70 2.86% 69.86
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 30 3.50 11.30 6.67% 77.47

当科は、手術件数としては、最も頻度が多い経皮的冠動脈形成術であり、続いて頻脈性不整脈に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術になります。また近年、動脈硬化により生じる下肢動脈狭窄(末梢動脈疾患)に対するカテーテル治療(四肢の血管拡張術)が多くを占めるようになってきています。全体的に紹介患者さんが増えているため、疾患数が増えております。


心臓血管外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上)
K5551 弁置換術(1弁)
K610-3 内シャント設置術
K5542 弁置換術(2弁)
K5601ロ 大動脈瘤切除術(上行)(人工弁置換を伴う基部置換術)

前述(指標2:診断群分類別患者数等)のごとく、大動脈弁疾患に対する大動脈弁置換術、冠動脈疾患に対する冠動脈バイパス術が最も多い手術となっています。慢性腎不全に対する内シャント造設術も増加傾向にあります。その他、連合弁膜症や高齢、高血圧、動脈硬化等を背景とした胸部大動脈瘤も増えています。手術症例も高齢者が多いため、術後の体力回復に時間を要し、入院期間が若干長めではありますが、周術期、特に集中治療室のベッドサイドから心臓リハビリテーションを積極的に行うことにより早期離床に努めています。長期にリハビリテーションが必要になる場合には医師、看護師、理学療法士、栄養士、薬剤師等の多職種間で情報を共有し、必要な施設への転院がスムーズに進むよう努めています。


腎臓内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 11 14.55 8.00 0.00% 71.64
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他)
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満)
K5973 ペースメーカー移植術(リードレスペースメーカー)
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術

腎不全の進行による不安に対し、腹膜透析(CAPD)や血液透析(HD)、腎移植についての相談、他施設からのセカンドオピニオンも伺っており、透析治療に関わるシャント手術や腹腔内カテーテル挿入術も伺います。透析治療に関わるシャント手術や腹腔内カテーテル挿入術など、当院の外科グループと連携して対応致します。他にも透析患者に生じる各種合併症(脳血管疾患、心臓(冠動脈系)疾患、下肢の血流不全、シャントトラブルなど)にも院内の内科、外科と連携して対応しております。透析開始から各ステージにおける合併症、問題点に対し、トータルで対応致します。


呼吸器内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K386 気管切開術
K722 小腸結腸内視鏡的止血術
K3911 気管異物除去術(直達鏡)
K488-4 胸腔鏡下試験切除術
K496-4 胸腔鏡下膿胸腔掻爬術

当院では呼吸器内科と呼吸器外科併存する呼吸器センターとして迅速に診断、高度で緻密な処置・治療に努めています。診断に難渋する胸膜病変に対し胸腔鏡検査を行い、通常の検査で診断しえない胸膜中皮腫等の診断に繋げています。また、難治性肋膜炎に対して胸腔鏡併用の胸腔内浄化処置にて治療期間短縮へ効果を上げています。アプローチし難い気道内病変に対して、硬性気管支鏡や軟性気管支鏡を駆使し、気道遺物の除去からアルゴンプラズマレーザーによる気道内隆起病変焼灼除去や高周波スネアによる気道内ポリープ切除、気道拡張バルーンを用いた気道狭窄の拡張と気道ステント留置による気管内病変の制御までも、より非侵襲的気管支内治療に努めています。


呼吸器外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 27 2.11 8.19 0.00% 70.96
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 14 1.21 3.07 0.00% 29.43
K5132 胸腔鏡下肺切除術(その他) 11 1.00 4.45 0.00% 66.55
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 11 2.18 6.45 0.00% 68.27
K514-22 食道悪性腫瘍手術(消化管再建手術併施)(頸部、胸部、腹部の操作)

当院では肺癌の手術のほとんどを完全鏡視下手術で行いますので、術後の回復も早いのが特徴です。また、区域切除術も胸腔鏡下で行っています。また、食道癌に関しても早期症例に関しては鏡視下手術を取り入れております。


消化器内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 79 1.30 8.33 3.80% 68.13
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 66 0.74 1.65 0.00% 63.11
K682-3 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD) 64 0.92 16.02 4.69% 67.70
K708-3 内視鏡的膵管ステント留置術 60 0.75 5.67 5.00% 67.50
K654 内視鏡的消化管止血術 32 0.47 10.84 3.12% 68.69

消化管疾患では、切除適応のある大腸ポリープに対して内視鏡的切除を積極的に行っており、約80%は日帰り手術(入院なし)です。
24時間救急に対応し、消化管および胆膵の緊急処置を積極的に行っています。胆膵疾患では、良悪性を問わず速やかな精査や内視鏡処置を積極的に行い、胆石や胆管がん・膵がんに伴う急性胆管炎、急性膵炎後の膵嚢胞等に対してドレナージやステント留置術を積極的に行っています。胃十二指腸潰瘍出血や活動性憩室出血に対しては、できるだけ早期の止血を目指して、緊急を含めた内視鏡治療を施行しています。


外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 125 1.32 5.38 2.40% 60.08
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 41 0.27 3.05 0.00% 35.34
K6335 鼠径ヘルニア手術 38 1.58 4.21 0.00% 71.00
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 35 2.80 15.37 2.86% 67.51
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) 27 0.37 4.52 0.00% 47.00

急性胆嚢炎、急性虫垂炎などの緊急手術に対しても腹腔鏡下手術を取り入れています。特徴的なのは従来法よりも傷口が目立ちにくい単孔式腹腔鏡下手術を積極的に行っており、患者さんに負担の少ない手術、治療を心がけています。一方、待機的手術は胆石症、肝がん、胆道がん,膵がん,大腸がんなどが多く、これらの疾患に対しても適応を充分に吟味した上で腹腔鏡下手術を行っています。


乳腺外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 63 1.10 3.11 0.00% 59.27
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 35 1.17 5.11 2.86% 63.60
K4742 乳腺腫瘍摘出術(長径5cm以上)
K4741 乳腺腫瘍摘出術(長径5cm未満)
K4766 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施する)

当科の手術では、まず合併症の少ない安全な手術を行うことを第一に考えています。また乳がん手術の大部分を占める乳房温存手術では、できるだけ目立たない傷で、根治性が高く、温存後の整容性にも配慮した手術を心がけています。更には乳房切除術後には形成外科と密に連携し、乳房再建術も積極的に行っています。


整形外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(膝) 270 1.90 13.48 8.52% 74.85
K0461 骨折観血的手術(大腿) 138 1.77 16.74 59.42% 75.17
K0811 人工骨頭挿入術(股) 61 4.39 20.03 68.85% 81.70
K0462 骨折観血的手術(下腿) 57 4.02 8.91 17.54% 54.00
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) 37 0.92 3.19 0.00% 33.81

手術に関しては、疾患が多い変形性膝関節症に対する人工膝関節置換術の手術件数が上位を占めています。また、その他人工股関節置換術、膝関節鏡手術(前十字靭帯再建術、半月板縫合術・切除術等)、肩関節鏡手術(腱板修復術、関節唇修復術等)、足関節鏡手術と幅広く行っております。
また救急からの骨折の患者様も多く、四肢の骨折から骨盤骨折等の重度外傷まで対応しております。


耳鼻咽喉科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 21 1.00 6.95 0.00% 30.24
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 12 1.00 2.75 0.00% 46.75
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術)
K4571 耳下腺腫瘍摘出術(耳下腺浅葉摘出術)
K347-3 内視鏡下鼻中隔手術1型(骨、軟骨手術)

耳鼻咽喉科で行われる最も多い手術は、慢性副鼻腔炎の手術です。状態に応じてⅠからⅤ型まで手術術式があります。術式の違いで分けられており、慢性副鼻腔炎の手術自体が当科で最も多く行われている手術ということになります。手術は内視鏡で鼻内から行うため、眼に見えるところに傷がつくことはなく行えるようになっております。入院期間は4~5日程度です。
平成30年度現在、当科ではアレルギー性鼻炎に対する手術も積極的に行っており、鼻づまり・鼻水などの症状を改善する目的に鼻中矯正術、粘膜下下鼻甲介骨切除術、後鼻神経切断術などの内視鏡手術に対応しています。
鼻内手術に次いで多いのが口蓋扁桃摘出術です。対象疾患は、急性扁桃炎を繰り返す慢性扁桃炎、夜間睡眠時のいびきや無呼吸を生じる睡眠時無呼吸症候群と、扁桃病巣感染症です。扁桃病巣感染症とは、IgA腎症、掌蹠膿疱症、胸肋鎖骨過形成症など扁桃自体はほとんど無症状ですが、それが原因となって扁桃から離れた臓器(皮膚、関節、腎臓)に引き起こされる疾患です。入院期間は術後経過により異なり、7日前後となっています。
その他、中耳炎罹患後の鼓膜の穴を塞ぐための手術や、耳下腺、顎間腺の良性腫瘍に対する手術などを行っています。
また、当科での対応が難しい場合には琉球大学医学部附属病院と密な連携を取り、高度な医療が必要な患者さんを紹介しています。


形成外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 11 0 1.27 0.00% 77.45
K333 鼻骨骨折整復固定術 11 1.00 1.00 0.00% 22.00
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)
K0841 四肢切断術(足)
K227 眼窩骨折観血的手術(眼窩ブローアウト骨折手術を含む)

形成外科の手術は日帰りでの外来手術が多く、全体の約7割を占めています。残りの3割が入院手術となっています。入院手術の中では例年、眼瞼下垂症の手術が多く、先天性のものから加齢性のものまで幅広く対応しております。また、スポーツや交通事故などによる鼻骨骨折や眼窩骨折も症例が多く、適宜手術加療を行っております。早期退院を目指しつつ、患者様の満足のいく結果が得られるように、日々診療にあたっております。


神経内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
K386 気管切開術
K403-23 嚥下機能手術(喉頭気管分離術)
K620 下大静脈フィルター留置術
K775 経皮的腎(腎盂)瘻造設術

平成28年4月から診療開始しており、診療科の性質上患者様は現在も増加傾向にあります。今後とも地域医療に貢献していく所存です。何卒宜しくお願いします。


脳神経外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 39 1.44 14.38 12.82% 78.05
K1742 水頭症手術(シャント手術) 38 4.18 17.74 21.05% 78.00
K131-2 内視鏡下椎弓切除術 34 4.88 19.62 17.65% 71.35
K1781 脳血管内手術(1箇所) 25 0.60 17.88 16.00% 63.36
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定) 24 8.67 28.46 37.50% 69.83

昨年の総手術件数は、400件を超えて施行し、血管内手術件数も80件以上で従来のコイル塞栓術や頸動脈ステント留置術以外に脳梗塞に対する血管内治療(経皮的血栓回収術など)も積極的に行っています。タップテストで改善した特発性正常圧水頭症に対しては、より低侵襲な腰椎腹腔短絡術(L-Pシャント術)を施行しており、他施設からの紹介が増加しています。脊椎手術も年々増加しており、内視鏡手術については3mmの内視鏡を導入し、神経モニタリングを行い、より低侵襲な手術を心がけています。さらに術中にCT撮影や脳血管撮影が可能なポータブル透視撮影機器や術中ナビゲーションシステムを駆使し、より正確により安全な手術ができる体制を構築しています。


救急医学科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 14 2.64 15.71 78.57% 79.00
K386 気管切開術 12 9.67 47.50 58.33% 67.75
K6001 大動脈バルーンパンピング法(IABP法)(初日) 12 0.17 21.17 16.67% 57.92
K5462 経皮的冠動脈形成術(不安定狭心症)
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)

当院は救命救急センターとして多くの外傷事案を受け入れています。その結果、四肢の骨折が多い傾向にあります。また重度意識障害をきたす患者が多く、気管切開術や胃瘻増設を要する症例が多い傾向にあります。併せて心停止症例を含む循環器疾患が多くIABP、PCIの症例が多くなっています。


歯科口腔外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
J067 抜歯手術(1歯につき)(埋伏歯) 41 1.78 1.10 0.00% 26.71
J0003 抜歯手術(1歯につき)(臼歯) 31 1.74 1.13 0.00% 47.74
J0002 抜歯手術(1歯につき)(前歯)
J003 歯根嚢胞摘出手術(歯冠大のもの)
K4044 腐骨除去手術(歯槽部に限局するもの)

歯科口腔外科では、一般開業歯科医院での対応困難な親知らず(埋伏智歯)の抜歯や既往歴(心疾患、糖尿病、脳血管疾患、骨粗鬆症等の疾患)がある方の抜歯、その他の口腔外科疾患(良性腫瘍、嚢胞、粘膜疾患など)に対して、必要に応じて全身麻酔下での加療を行っています。その他に、全身状態が悪い方や止血困難が予想される場合は、入院下での外科処置を行い、安心安全に努めています。当院に緊急搬送された顔面多発外傷に対しては他科(救急救命センター、形成外科、耳鼻咽喉科など)と連携して手術に当たっており、咬み合わせの回復や外傷性顎関節症などの加療を行っています。当科での対応困難な症例(悪性腫瘍など)の場合は、琉球大学医学部附属病院歯科口腔外科と連携をとり、治療しています。また一般歯科領域に関しては基本的に地域の開業歯科医院での加療をお願いしていますが、歯科治療に恐怖心がある方、歯科麻酔や歯科治療で気分が悪くなったり意識を失った経験がある方、嘔吐反射が強く口の中に治療器具が入ると吐きそうになる方、長時間の治療が必要な方なども全身麻酔の対象として治療を行うこともあります。歯科口腔外科では外来日と手術日が決まっていますので、何か不明な点がありましたら、ご連絡下さい。今後ともよろしくお願い致します。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 99 1.16%
異なる 32 0.38%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 67 0.79%
異なる

播種性血管内凝固症候群は、様々な重症な基礎疾患により全身に血栓ができる病態です。敗血症は細菌感染により、生命を脅かす臓器傷害を起こす病態のことを言います。肺炎や尿路感染症、腹腔内感染症などが原因となり、ともに死亡率が高い病態であることが知られています。平成30年度において、当院の播種性血管内凝固症候群の発症率は0.02%ですが、あくまでDPC診断名での発生数となっており、実際のDIC患者は更に多いと考えられています。また敗血症の入院契機との同一症例が1.16%、入院契機と異なる症例が0.38%となっています。これは当院が、救命救急センターを擁する地域の中核病院であり、より重症な患者を受け入れていることを示していると考えます。また「同一性」とは入院契機の疾患と入院中の主な治療目的の疾患(DPC疾患)が同一か否かという事です。播種性血管内凝固症候群では、DPC病名と入院契機の病名が異なることから、入院契機である基礎疾患を原因として播種性血管内凝固に至ったと思われます。敗血症ではDPC病名と入院契機の傷病名が同一である症例が99例、異なる症例が32例ありました。当院ではより多くの敗血症患者を治療しており、敗血症診療には非常に力を入れております。手術・処置などの合併症には、術後の創部感染や出血などがあります。これは一定の確率で起こりうるものであり、ゼロにすることは出来ません。起こりうる合併症に関しては、出来る限り発症を少なくする様に努め、またその可能性について事前に十分に説明をしています。

更新履歴

2019年9月30日

平成30年度 病院指標を公開しました。