医師事務作業補助者とは?

医療機関の診療業務では、多くの文書作成や事務処理が必要となります。カルテの作成はもちろんのこと、診断書や同意書の作成、他院への紹介状作成など、その事務業務は多岐にわたります。こういった文書作成やその他の事務業務を、医師の指示のもとで補助する専門職が「医師事務作業補助者」です。毎日、膨大な人数の患者さんを相手にする医師のかたわらで、その診療業務が円滑に行えるようにサポートする、各医療機関になくてはならない職種です。医師事務作業補助者の呼び方は病院によってさまざまですが、当院ではドクターズクラークと呼ばれています。

業務内容

  • 書類作成

「自賠責診断書」「生命保険診断書」「介護主治医意見書」「傷病手当金請求書」「診療情報提供書」「他施設への返書」「医療要否意見書」「年金診断書」「身体障害者診断書」「その他証明書」などを作成しています。

  • 外来業務

外来補助業務として「診療記録への代行入力」「外来診察予約」「検査(CT・MRI・レントゲン・心電図・採血等)入力」「入院申し込み」 「手術申込み」「各種同意書の作成」「クリティカルパスの立ち上げ」「指導料・処置料入力」「診療情報提供書作成」「院内コンサルト文作成」を行っております。

  • データ業務

NCDデータベース(消化器外科、呼吸器外科、乳腺外科、形成外科、心臓血管外科、循環器内科)、JNDデータベース(脳神経外科)、学会発表に必要な症例件数データの抽出などを行っています。

タイムスケジュール

チーム編成

当院ドクターズクラークは3チーム体制(内科系・外科系・その他)で業務を行っています。

平成30年度より、ドクターズクラーク内での共通業務を増やし、チームを超えてサポートしやすい体制を構築しております。

インタビュー


  コミュニケーション能力が重要なポイントです!

近年、医師の過重労働が問題視されていますが、その医師の診療に関する事務作業負担を軽減することを最大の目的として当院でも2008年に医師事務作業補助者(以下、ドクターズクラーク)が導入されました。

ドクターズクラークが医師の代わりにそれらの事務作業を行うことで、医師の業務負担軽減はもちろん、医師が患者さんと向き合う時間を増やすことができます。そのため、医療・医学の知識やパソコン操作の技術など必要とされますが、医師を取り巻く医療スタッフとの関わりが多く、コミュニケーション能力が重要なポイントです。ドクターズクラーク業務は、事務職でありながら患者様の満足度のアップはもちろん、医療現場の質の向上に貢献できる、とても重要な仕事と同時にやりがいのある仕事だと思います。

医師の事務作業補助と聞くと難しい仕事だと懸念される方もいらっしゃいますが、医師事務作業補助者は、資格がなくても働くことが出来ます。採用後に、院内32時間研修を行い、6か月間のOJT研修の実施、その後も専門知識の向上と個人のスキルアップを目的に事務職全体を含めての勉強会なども開催しております。当院の医師事務作業補助者のほとんどは女性で、家庭があり子育てしながらも頑張っているスタッフがたくさんいます!!家庭の事情で困ったときには、お互い理解し助け合いながら働ける職場環境です。

 

周りの仲間達のサポートのおかげで楽しく

仕事することができています

私は大学卒業後、土木系の事務所で1年働き、その後浦添総合病院に入職しました。入職後、まずは救急事務配属となり、ドクターヘリの調整業務、各消防との連携業務などを行いました。事務職とはいえ、様々な医療用語が飛び交う環境の中で、初めて聞く医療用語に戸惑いながら毎日奮闘していましたが、先生方や看護師の方々に教えてもらいながら、次第に現場にも慣れていくことができました。その後、臨床支援課(ドクターズクラーク→教育研究室→ドクターズクラーク)へ異動となりました。教育研究室は、初期研修医に関するあらゆる事務的管理(医師免許証や出勤簿などの書類管理・研修医の出向研修の調整・研修受入れの調整など)、それから将来医師を目指す医学生の実習や見学等の受入れ調整なども行っていました。

どの部署も、医療現場に近いところで、あらゆる面で先生方をサポートする部署です。毎日忙しく働く先生方と一緒に働く上で気をつけていることは、先生方がいかに効率よく業務を行えるか、先生方が気持ちよく働くにはどうしたら良いかということを念頭に仕事をするように心がけています。加えて、仕事だけではなく、時には砕けた話をしてコミュニケーションを図ることも大事にしています。

また、昨年は約1年間の産休、育休を取らせていただきました。育休から復帰後の現在は、主に整形外科のドクターズクラークとして外来業務に従事しています。1年間のブランクがあり仕事を覚えているかの不安や、初めての出産ということもあり仕事と家庭を両立できるのかなど、復帰前は心配ばかりしていました。復帰後はやはり慣れない環境に戸惑いもありましたが、周りの仲間達のサポートのおかげで楽しく仕事をすることができています。

 

3人娘の母ですが子育てと両立しながら頑張っています!

私が医師事務作業補助者として当院へ就職したのは2008年8月です。それまでは一般企業の事務として働いていたため、病院で働くこと自体が初めてでした。そのため医療の知識も乏しく、慣れない医療用語の中での診断書作成や外来補助業務など、最初はとても大変で、医師事務作業補助者として、勉強しなければいけないことがたくさんありました。そんな中、周りの医師をはじめ、同僚の医師事務作業補助者、看護師など、たくさんのスタッフの皆様の支えで、徐々に医療の知識も増え、スムーズに業務が出来るようになりました。

今まで経験した診療科は呼吸器センター、消化器センター、循環器センターです。呼吸器センターでは、診断書作成等の書類業務、データ業務、外来業務等を行っておりましたが、その中でも外来補助業務が大きく占めており、次回の外来予約や検査のオーダー入力等を行っていました。消化器センターでは、診断書の数が他科に比べてとても多く、主に診断書作成業務を行っていました。現在は、循環器センターで、院外紹介患者様や緊急で来られた患者様のカテ予約・入院予約、検査オーダー等の入力を行っております。その他、カテーテル検査・治療、デバイス植込み等のデータ管理、心臓血管外科で行った手術記録の管理を行っています。

また、私は当院へ入職して、結婚し3人の子をもつ母となりました。妊娠・出産を経て、今こうして楽しく働けているのも同じドクターズクラークの仲間や医師をはじめ、周りにいる多くのスタッフのサポートのお陰であり、感謝の気持ちでいっぱいです。

仕事をする上で気をつけていることは、1つ目はよく話しを聞くことです。特に外来補助業務に関しては、医師が患者様へ話しているのを聞くことで、検査のオーダーが発生するのか、次回の外来予約はいつ頃になるのかを把握し、外来の流れをスムーズにすることができます。2つ目は業務が円滑に進むよう、医師とコミュニケーションを図ることを大事にしています。

 

患者様や同僚からも頼られる職員になることが私の目標です

私が浦添総合病院を選んだのは大学四年生の時に就職活動中に大学の職員さんから紹介して頂いたことがきっかけです。元々大学で福祉について学んでいたので卒業後は福祉に携わる仕事がしたいと思っていたので迷わず応募することを決めました。

配属先が決まり、医師事務作業補助者として知識をつけるために32時間研修に参加させて頂きました。また先輩方がドクターズクラークとしてどのような業務を行っているのかを知るために全ての診療科を見学させて頂きました。初めは沢山の専門用語が飛び交っていて理解できず不安でしたが、先輩方が傍でサポートしてくれて徐々に不安は消えていきました。私が所属している臨床支援課 ドクターズクラークは事務職ですが、医師からの感謝や励ましの言葉を頂けるやりがいのある職種です。また、ドクターズクラークは女性が多いイメージがあるかと思いますが、私を含め3人の男性スタッフもおり、皆さん和気あいあいと働いております。

毎日の業務が勉強になる事ばかりで、早く一人前になって患者様や同僚からも頼られる職員になる事が私の目標です。今後は医療経営士等の資格取得にも取り組んでいきたいと考えています。

ドクターズクラーク10年の歩み

32時間研修の実施

医師事務作業補助体制加算要項に則り、医師事務作業補助者として配置された職員に対し、配置から6ヶ月以内に院内32時間研修を実施しています。院内各部署のご協力の下、ベテラン職員を中心に実務経験からのエピソードも交えながら研修を行っています。また、各種診断書レポートに関しては、参加者から寄せられた疑問に対し先輩職員が解説する場を設け、理解が深まるようフォローしています。

 

医師負担アンケートの実施

当院では医師の負担軽減および処遇改善の成果を確認させて頂くために、毎年アンケートを実施しております。また、医師事務作業補助加算の施設基準においても必要な調査ですが、私達ドクターズクラークの業務改善及びスキルアップにも役立てています。

2019年度アンケート.pdf

出身校

【沖縄県内】

沖縄大学/沖縄国際大学/名桜大学/琉球大学/沖縄キリスト教短期大学/沖縄女子短期大学

沖縄統合医療学院/沖縄ビジネス外語学院/日経ビジネス

【沖縄県外】

九州国際大学/国士舘大学/産業能率大学/西南学院大学/ILPお茶の水医療福祉専門学校