メッセージ

浦添総合病院

病院長

福本 泰三

浦添総合病院は1981年4月に創設されました。
○地域住民のニーズを満たす保健・医療・福祉 ○信頼と人間性豊かな保健・医療・福祉
○働き甲斐のある職場       ○仁愛会の職員であることが誇れる企業
を理念とし約40年にわたり地域の急性期医療を担ってまいりました。当院は沖縄県では中部・南部医療圏の境界に位置する病院で両医療圏の人口は計約120万人です。地域医療支援病院・へき地医療拠点病院・地域災害拠点病院・地域救命救急センターなどの機能を有する沖縄県唯一のDPC特定病院群(平成30年度呼称変更・高診療密度病院のなかのひとつとの位置づけ)の指定をうけております。
 当院は成人の急性期医療提供を得意分野としドクター・ヘリやドクター・カー事業による病院前救急医療にも力を注いでおります。年間約9000人前後の新規入院患者(うち救急搬送入院は約2000人)を受け入れております。救急入院率60%、予定入院率40%が示す通り、より救急に重きを置いた入院診療を提供しております。2020年度以降は沖縄県内では新型コロナウイルス感染症の重症・中等症患者を受け入れる重点医療機関の役割を果たしており、一般診療に大きな負荷がかかりましたが、通常より更に急性期診療に内容をシフトしました。2020年度のDPC制度での退院者の分析では表1に示したようなMDC分類の疾患を数多く診療しております。
2025年問題にたとえられる高齢少子化の影響については、沖縄県では2050年ころまではさらに高齢者人口は減少へ転じることなく増え続ける見込みです。退院者に占める頻度の高い疾患は殆どが複雑で多様な合併疾患を有する高齢者に発症した急性の疾病となっております。いわゆるcommon diseasesも時の流れに応じて変遷しています。我々は、初期研修では将来どのような専門領域を目指す医師にとっても、日常臨床でよく出くわす疾患に対するprimary careについて十分経験・理解し個々の将来の専門領域での診療に生かせる対応能力を身に着けていただくプログラムを準備したいと思います。今後日本で求められる医師像は、どのような疾病のフェーズの診療を担うとしても、複数のcommon diseaseを併発した病態のバランスをいかに適切で効率的にかじ取りできるか問われることでしょう。みなさん現在在学中の医学部を卒業した暁には、今後の日本の医療を支えるべく研鑚を始める医師としてのキャリアの第一歩を、我々のような地域の医療を支える急性期病院でともに始めてみませんか。

プログラム責任者 研修管理委員長
藏下要


 初期臨床研修に求めるものは何ですか?浦添総合病院には豊富なcommon diseaseの症例数、診療科間の垣根がなく専門医に気軽にコンサルトできる環境、そして指導医や上級医はもちろんメディカルスタッフも含め病院全体で研修医を教育していく風土があります。初期研修の2年間にcommon diseaseを数多く経験することはもちろん必要ですが、ただそれだけではなく、個々の症例について、自分で考え、根拠を求め、答えを導き出し、そしてその答えに対してすぐにfeed backを受ける。この繰り返しがGeneralistとしての礎を築くためには重要です。当院ではこのことを重視し、実践しています。また当院で最も大切にしている、良好なコミュニケーションと徹底したチーム医療に基づいた診療を日々実践してもらい、研修医の皆さんが人間性豊かな、医師として本物の“Professional”に育ってもらえるよう、全力でサポートしていきたいと思います。

プログラム副責任者 研修管理副委員長
金城俊一


 日本は、少子高齢社会を迎え、複数の慢性疾患を抱える高齢の患者が増加する中で、生活支援も含めた包括的かつ継続的な医療サービスや全身を診ることができ、診療の場を地域とする医師が今後求められます。
当院の総合内科の研修目標は総合病院と家庭をつなぐ医師の修練にあります。また当科の診療方針は、治せる病気は治しましょう、治すことができない病気は癒してあげましょう。治す事も癒すこともできないのなら家族の重荷を軽くしてあげよう病院内においては他科と協力してホスピタリストとして活動し、在宅での終末医療をも計画できる家庭医としての側面も併せて研修していきます。

研修管理副委員長
藤岡照久


 私の当院の好きなところは「自由な校風」です。学校ではないので厳密には「責任のある自由」ですが、医師やコメディカルや事務系職員とのコミュニケーションが取りやすく、理由がしっかりしていれば勤務体制や診療のやり方が柔軟に変えられるのでとても働きやすいです。初期研修から後期研修にも進むと大学生活と同じくらいの時間を当院で過ごすことになります。是非こういった病院の雰囲気も考慮して研修先を決めてください。
当院は那覇からも近く生活や飲食に便利で、宜野湾マリーナやトロピカルビーチなど沖縄の魅力を満喫するのにも好立地です。平日は熱心な指導医の下しっかりと研鑚を積み、休みの日はマリンスポーツやビーチパーティーなど沖縄ならではの遊びを楽しんでリフレッシュしてください。自由な校風の当院でライフワークバランスを考慮しながら一緒にバリバリ働きましょう。

研修管理副委員長
谷口春樹


 初期研修医の手技離れや外科医不足という言葉をよく耳にしますが、私たちはこのような時代でも研修医のみなさんに手技を考えるおもしろさ、実践する前のわくわくや実践する時のどきどきに触れてもらいたいと考えています。初期研修医のみなさんには入職直後に外科集中講義を受講していただき外科救急に対応できる知識、画像読影能力を身につけていただいた上で、シミュレーターを用いた外科手技コンテスト(外科SPAM)を行い早くから手技に触れられる環境を用意しています。外科研修中には外科手技を実践レベルに昇華させるための課題をクリアしてもらった上で指導医の監督のもと手技を実践してもらっています。はじめは難しいと感じるかもしれませんが、自分の手技と真剣に向き合って考えるおもしろさ、本番での昂揚や緊張から学べることは多いと思います。みなさんと当院の外科研修でお会いできることを楽しみにしています。