地域災害拠点病院

 浦添総合病院は、2015年6月に沖縄県から地域災害拠点病院に指定されました。

 地域災害拠点病院とは、災害対策基本法に基づいて都道府県知事が指定する病院で、県内や近県で災害が発生し、通常の医療体制では被災者に対する適切な医療を提供することが困難な場合に、都道府県知事の要請により、傷病者の受け入れや災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team=DMAT)の派遣を行う機能を備えた病院です。

地域災害拠点病院の指定要件

 

❖24時間緊急対応し、災害発生時に災害地内の傷病者等の受け入れ及び搬出を行うことが可能な体制であること
❖災害発生時に、被災地からの傷病者の受入れ拠点にもなること
❖災害派遣医療チーム(DMAT)を保有し、その派遣体制があること
❖地域の二次救急医療機関とともに定期的な訓練を実施し、災害時に地域の医療機関への支援を行う体制を整えていること
❖最低3日分の水・食糧を備蓄すること
❖非常時にでも使用できる通信機器(衛星電話)を保持すること 等

DMAT(Disaster Medical Assistance Team)

 医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の職員)で構成され、大規模災害や多数傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームです。
 全国の災害拠点病院の全てに整備が義務付けられており、当院のDMAT隊員達も有事に備え、院外での定期的な訓練・研修への参加や、院内災害訓練時の中心となるなど積極的に活動しています。