病院総合内科

診療内容

 入院患者さんのかかえる様々な問題に対応できる内科、病院総合内科のご紹介です。
 昨今、高齢化の進んだ我が国において、入院患者さんに大きな変化が2つおこっています。1つ目は、一人の患者さんが複数の病気を持つようになっていることです。2つ目は病気だけではなく、介護を要したり、周りの助けを得られないなど社会的な問題をもった患者さんが多くなっていることです。こういった様々な問題をもった患者さんを、特定の分野の専門医がもれなく対応するのは容易ではありません。

 当院では、こういった現状を踏まえ、ホスピタリストのシステムを導入した「病院総合内科」を2019年4月に立ち上げました。当科は様々な病気をもつ入院患者さんを担当し、患者さんの抱える問題すべてに対応します。もちろん、専門医ならではの知恵、検査や治療が必要な場合には専門医の協力を得ます。ホスピタリストのシステムは欧米においては20年以上前から導入されており、その後患者さんの受ける医療の質が改善したという科学的データが蓄積されています。これをうけてアジア各国でも病院総合内科システムが導入されてきています。

 病院総合内科では専門医、また各医療技術職(看護、薬剤、栄養、リハビリテーション等)と連携し、患者さんに質の高い医療を提供し、患者さんの生き方や暮らしを考慮した退院後の行き先を決めるお手伝いをします。「病院総合内科」の「病院」は、「病院一丸となって患者さんをみていく」という決意を表しています。

診療特色

図1 病院総合内科における患者さん中心の医療

【入院】
 主に一般病棟の入院患者さんを担当します。救急外来から一般病棟へ入院する患者さんや、他の専門診療科から相談があった患者さんの診療をしています。重症の患者さんは、これまで通り救急集中治療部が担当しますが、集中治療を経て病状が落ち着いた患者さんが一般病棟へ移動した際も、当科で引き継いでみてまいります。病院総合内科では、患者さんが入院した原因の診断・治療のみならず、併存疾患に対する対応も行います。近年問題となっているポリファーマシー(内服薬の数が多すぎる)、予防接種、栄養指導、禁煙指導といった医療も一人一人の患者さんにあわせて取り組んでいきます。

担当医師と専門分野等

氏名 卒業年 専門分野 学会専門医・他


那須 道高

病院長補佐
集中治療・重症管理部長
病院総合内科部長

2004年 集中治療
救急医療
総合診療
プライマリケア
臓器提供
日本救急医学会 救急科専門医
日本集中治療医学会 集中治療専門医
日本内科学会 総合内科専門医
日本プライマリ・ケア連合学会 プライマリケア認定・指導医
日本DMAT隊員
日本集中治療医学会 集中治療を要する重症患者の広域搬送ガイドライン作成委員会委員
NPO法人 ECMOnet 沖縄県コーディネーター/協力員
鈴木 智晴 2011年 総合内科
医療の質・患者安全
日本内科学会 総合内科専門医、内科指導医
ICLSプロバイダー
ACLS_EP
日本緩和医療学会 緩和ケア研修会修了
日本シュミレーション学会 CVC指導者養成コース修了
Harvard Medical School Introduction to Clinical Research
Training couse修了
宮川 峻 2014年 総合内科 日本内科学会 認定内科医、総合内科専門医、内科指導医
日本内科学会 JMECC修了
日本病院総合診療医学会 認定医
日本人間ドック学会 人間ドック健診情報管理指導士
湘南鎌倉総合病院 緩和ケア研修会修了
慢性疼痛診療体制構築モデル事業 横浜市立大学慢性疼痛診療研修会修了
PGE・在宅医療学会 嚥下機能評価研修会修了
Royal College of General Practitioners Introduction to International Training of Trainers Course修了
梶原 知巳 2018年 内科
スポーツ診療
日本専門医機構 内科専門医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
日本パラスポーツ協会認定パラスポーツ医
日本医師会認定健康スポーツ医
IOC Diploma in Sports Medicine