冠動脈IVLシステム(Shockwave)

冠動脈IVLシステムとは

 当病院では、2023年より狭心症の治療として、冠動脈IVLシステム(Shockwave)をスタートしました。冠動脈IVLシステム(Shockwave)とは、冠動脈硬化の治療に用いられる新しい技術で、衝撃波を血管内から照射し石灰化したプラークを破砕する治療法です。

従来の石灰化を削る治療とは異なり、細かい粒子が下流により血管を詰まらせたり、血管に傷をつけるリスクが低いのが特徴です。Shockwaveでプラークが破砕された後は、通常のバルーン拡張やステント留置を行い、血管を広げます。

ショックウェーブ

ショックウェーブの流れ


①対象血管への圧着
小さなバルーンが付いたカテーテルを、石灰化のある箇所で膨らませ対象血管へ圧着させる。


②音圧波の発生
衝撃波で硬い石灰化を砕く。


③石灰化の破砕
衝撃波は硬い部分にのみ作用するため、血管壁を通過し、硬い石灰化を破砕し柔らかくする。


④対象血管の拡張
石灰化を破砕した後、内腔を大きく拡大させるために、一体型のバルーンを使用して低圧で病変を拡張します。

*画像・動画:© 2024 Shockwave Medical Inc. All rights reserved.