患者さんへメッセージ

もし手術が不安で痛みを我慢している患者さんがいらっしゃるようでしたら、まずは当院外来にてご相談ください。患者さんに適した治療方法を提示し、それぞれのニーズに合った最善の治療を提供できるようにしたいと思います。この先の人生が痛みから解放され、人生を楽しみながら健康寿命を延ばせる可能性があることを知って頂きたいと願っています。

人工膝関節置換術とは

人工関節置換術とは、変形性関節症や関節リウマチなどの疾患により悪くなった関節の表面を取り除いて、人工関節に置き換える手術です。人工関節は、主に金属やポリエチレンなどでできており、関節の痛みの原因となっている部分を取り除くため、他の治療法と比べると「痛みを取る」効果が大きいのが特徴です。

ROSA Kneeシステムの導入について

当院は、人工関節手術支援ロボット「ROSA Knee（ロザ・ニー）システム（米国Zimmerbiomet社製）」を沖縄でいちはやく導入（2023年12月）しました。手術支援ロボットによる治療によって人工膝関節置換術における骨切りやインプラントの設置をロボットがアシストすることによって、低侵襲で合併症リスクの少ない手術を目指します。

ROSA Knee は RObotic Surgical Assistantの略で人工膝関節置換術において執刀医のサポートを行う手術支援ロボットです。
六軸多関節ロボットアームと光学カメラユニットに分かれており、患者さんの膝の位置を正確に把握し、人工膝関節を置換するための骨切り量を0.5㎜単位、角度を0.5°単位で設定が可能です。
このロボット支援技術を用いることで、患者さんそれぞれの膝に適した手術が可能となり、従来の手術よりもさらに良好な膝の状態になることが期待されます。

ロボットを用いた手術のメリット

❶ 微調整が可能

0.5㎜単位、0.5°単位の微調整が可能なことから、より精度の高いインプラント設置が期待できます。

従来は執刀医が感覚的に行っていたことが数値化できるため、熟練度の差に関わらず良好な結果が期待できます。

❷ 術中のプラン変更可能

手術前の計画だけでなく、手術中にリアルタイムでの計画変更も可能なため患者さん個々に対して柔軟に対応できるシステムになります。

❸ 術者による
コントロール手技の再現

ロボットが自動で骨を切るわけではなく、術者の指示に従って正確な手術をアシストするため、術者も従来と近い感覚で手術を行うことができます。

保険適用について

ROSA Kneeは保険適用になり、高額療養費制度の対象となります。