形成外科は、一言で表すと身体の「かたちの異常」=「外見」を治療することで、患者さまの生活の質(Quality Of Life)を改善することを目的とする診療科です。したがって、その対象は乳児から高齢者までと幅広く、その内容は多岐にわたっています。具体的には熱傷や顔面・手足の外傷、唇顎口蓋裂などの先天異常、皮膚の良性・悪性腫瘍およびその再建、傷痕の修正、褥瘡などの難治性潰瘍、そして美容外科などに分かれています。
当科では、皮膚腫瘍の摘出など皮膚外科手術が最も多く、次に糖尿病性足潰瘍や褥瘡などの難治性潰瘍の手術が続きます。また顔面骨骨折や目立つ傷痕に対して修正手術も数多く行っており、最近は眼瞼下垂症や睫毛内反症などの眼瞼手術も増加しています。
また当科では、創傷治癒理論に基づき、皮膚潰瘍・褥瘡などに対して、局所陰圧閉鎖療法による治療を行っています。さらに、下肢の難治性潰瘍・重症虚血肢に対しては、皮膚灌流圧(SPP)を測定する検査機器(PAD3000)により重症度を評価し、他診療科・医療技術職・義肢装具士などと緊密に連携しながら治療を行っています。
さらに、当病院は、2014年12月に日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会により、乳房再建用エキスパンダー/インプラント実施施設に認定されております。
氏名 | 卒業年 | 専門分野 | 学会専門医・他 |
玉城 秀行 形成外科副医長 |
2013年 | 形成外科一般 |
日本形成外科学会 日本形成外科学会専門医 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 乳房再建用エキスパンダー/インプラント 責任医師 下肢創傷処置・管理のための講習会 修了 |